(1)プレーヤーに5枚ずつカードを配布する。(2)残ったカードの束を机に置き、5枚ずつめくって周囲に並べる。(3)各プレーヤーは「してほしい介護」をテーマに手持ちのカードを選定。いらないカードは机上のカードと交換する。(4)交換の希望がなくなったら、新たに5枚めくって並べる。(5)束がなくなったら終了。(6)各プレーヤーは手持ちのカードからさらに自分にとって重要だと思われるカードを3枚選ぶ。(7)選んだカードをほかの人に見せ、自分の思いを説明する。(8)同じ要領で「してほしくない介護」をテーマに(1)から繰り返す。
カードゲームを通じて、自分が大切にしている価値観が浮き彫りになる。しかも、想像以上に求める介護像が異なるのも面白さのひとつだ。例えば、「黙って車椅子を押される」というカードがある。コミュニケーションもなく、無言で車椅子を押されるのは冷たい印象を受けるのでイヤという声も多い。だがその一方で「むしろ歓迎」という意見もあるのだ。
「〝してほしくない介護〟ではなく、〝してほしい介護〟として、この『黙って車椅子を押される』を選ばれた方もいました。理由を聞くと、『ごちゃごちゃ言わずに、車椅子を押してくれたらありがたいと思う』でした。言われてみると、なるほど! で自分だけの価値観で思い込んではいけないなと教えられました」
一口に介護といっても、人によって想像するシチュエーションもさまざまだ。「CLUE CARD」の「CLUE」は「手探り」の意。何が負担になり、どうあってもらえると嬉しいのか。カジュアルに話し合うきっかけにぜひ活用したい。