北の大地に〝幻ワイン〟蔵元夫妻の「こだわり」凝縮 本場ブルゴーニュ産に負けない風味、珍しさで話題に1/1ページ

ワインボトルを手にする佐々木賢さん(左)、佳津子さん夫妻
ワインボトルを手にする佐々木賢さん(左)、佳津子さん夫妻

北海道函館市に〝まぼろし〟と呼ばれるワインがある。厳選したブドウのみを使い、酸化防止剤を加えないという蔵元夫妻のこだわりが凝縮。本場フランスのブルゴーニュ産にも負けない風味で人気となったが、出荷本数はわずかで、入荷後すぐ売り切れるためメニューに載せない飲食店も。おいしさと珍しさの両面で話題になっている。

絵本のようなラベルが貼られた「農楽蔵」のワインボトル=北海道函館市
絵本のようなラベルが貼られた「農楽蔵」のワインボトル=北海道函館市

「味のバランスが取れていて、ブルゴーニュ産かと思うほどの完成度」。北海道室蘭市生まれの佐々木賢さん、埼玉県出身の佳津子さん夫妻のワイナリー「農楽蔵」が造るワイン「ノラ・シリーズ」。店に置く函館市の居酒屋「佳さく」店主島本悦子さんは絶賛する。

夫妻はブルゴーニュに留学中、野生酵母で育て、酸化防止剤を原則入れない「ナチュラルワイン」に魅せられ、帰国後に農楽蔵を起こした。

ブドウは函館市に隣接する北斗市郊外の丘に開いた自家農園で育てたものと、道内から仕入れたものを使用。「酸化防止剤を使わないことで香味やのどごしが良くなる。北海道の魚や魚卵との相性もいい」と賢さん。

一方、温度の変化で風味が変わりやすく管理も簡単ではない。出荷後も温度管理を信頼できる販売先にしか卸さず、インターネット販売もしない。年間出荷本数はわずか約1万2000本。全国で取り扱う酒販店は50店ほどあるが、ワイナリーには3~4倍の注文があるという。

ワイナリー名の〝ノラ〟にちなんだネコをはじめとした動物のラベルは佳津子さんの姉の絵本作家らが手掛け、ワインの風味に魅力を添える。

「いつでも手に入るワインではないが、産地や造り方に興味を持ちながら飲んでもらえれば」と賢さん。今後も無理な増産はせず、2人でできる分だけ造るつもりだ。

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