入社して以降、給料の振込口座を変えようとは一度も思ったことがなかったのですが、度重なるトラブルに我慢も限界を超えました。
そう、みずほ銀行です。過去、大規模システム障害を起こしながら、改善するどころか、その後もトラブル続き。昨年2~12月の間には、稼働中の現金自動預払機(ATM)の約8割が停止するなど計9回の障害を起こし、今月11日には法人向けインターネットバンキングでトラブルというありさまです。
銀行内の力関係で、システムを開発する企業の乱立を許し、その一方で、銀行という大口顧客を失うのを恐れるあまり、システムの一本化を巧妙に避け続けてきた当事者が諸悪の根源です。
4月に首脳陣を刷新し、改善を図るという話ですが、「システムを一本化しないでトップを変えても同じこと」(他の行員)。猛烈なスピードでデジタル化が進むなか、システムに欠陥を抱える金融機関に競争力はなく、「いずれ分割されるのでは」(同)という声もあながちです。
公共料金などの引き落としも兼ねる口座を他行に変えるのはかなり面倒なのですが、「ATMにキャッシュカードを飲み込まれる」障害などを見せられては危なっかしくて使うに使えません。記者同様、そう思う方は少なくないのではないでしょうか。 (宣)