それってOUTだぜ!

妙なことが起きる正月 私の周りで見た「善人」たちが流した涙2/2ページ

結局、12時間近くもかけて、ほうほうの体で帰宅したところ、やはり体調を崩した。コロナ感染ではと実家の親戚を含めての大騒ぎになった。

幸いコロナ感染ではなかったものの、誰に文句を言ってよいかも分からず、踏んだり蹴ったりのお正月だったという。

私は彼の話を聞きながら、ふたつの失敗点を告げた。

①年末年始、天候が不安定だと予報されているのに、車での帰省、それもUターンラッシュに突っ込む。

当然、周りもそんなドライバーばかり。車での帰省は、妻と高校生の息子が要望したらしい。しかし、わざわざ地獄のチキンレースに参加するようなもの。

②親戚なんてものは大人になってしまうと遠い他人でしかなく、そんな未知の価値観を持った相手と酒を飲む。それほど無意味なことはない。

わざわざ流血必至のバトルロワイヤルに参加するようなもの。

そのふたつとも、普段の生活では絶対に行わないリスク満点の行為で、そんな無謀なことを、私はお金をもらってもしないと言った。

彼は普段なら冷静な判断ができたのに、年末年始だと、何かすべてが「特別」に思えてしまい、分かりやすいリスクから目を背けていたと苦笑していた。

だが高齢の親を思い、家族の気持ちを理解する、彼のやさしい気持ちも十分に分かる。

私のように、親戚一同からはつまはじきにされているヤカラとは訳が違うはずだ。

だが、とはいえ、場合によってはけんかで大けがをして、警察沙汰になることもある。慣れない雪道運転は命に関わるケースもある。

心優しい善人であろうが、死神は容赦しない。

■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。YouTube公式チャンネル「大鶴義丹の他力本願」も更新中。「ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇」(フジテレビ系)に出演中。「すばる」で連載した長編小説「女優」が集英社から26日に発売される。

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