
「いつもの」と頼むことができるくらい常連の喫茶店があるんですが、近ごろ常連度がさらに高まりお店を出るとき、店のおかみさんに「いってらっしゃい」と言ってもらえるようになりました。
「いってらっしゃい」、独り者にはうれしい言葉。ただ朝10時くらいに来てモーニングを食べながら、スポーツ新聞の競輪面をなめるように読んでいる、別にそのあと仕事に行くわけでもない落語家にはぜいたくすぎる言葉でありますな。
またうれしい半面、疑問も生まれる。「ボクはどこに行けばいいのか?」と。いやむしろ、「人間はどこから来て、どこに行くのか?」というムダに難しい疑問まで生まれる始末。
まぁ、そんな疑問は学者の先生にでも任せて、ボクは予想にいきます! 奈良ナイター2日目S級準決勝12Rは単騎でも西村を軸に狙います。まくる九州勢の追走から鋭く西村が突き抜ける〔3〕―〔2〕↔〔1〕〔5〕〔7〕です。
車券は高配当にならなくても、せめて「いってこい」にはしたいもんですね。
(五代目圓楽一門会二ツ目)
■三遊亭栄豊満(さんゆうてい・えいとまん)1991年3月5日生まれ。愛知県半田市出身。落語家。2015年に三遊亭栄楽に入門。18年に二ツ目昇進。趣味はマンガ・アニメ・ゲーム。現在はただのオタクだが高校時代、自転車部に所属しており競輪を賭け事ではなく競技としてやっていた。