流れが変わったのではなく、松山自らが流れを変えたのである。
4日間60台、昨年10月から13ラウンド連続の60台と好調を維持する。松山は「自分ではミスだと思ったパットが入っている。不思議な感覚」と話したが、日頃練習の虫で培われた感覚が体に染みついている証拠である。
今大会2日目(14日)、右の股関節を気にする素振りを見せていたが、松山専属の岩井幹雄トレーナーは「スイングの状態がいいときに〝張る場所〟なんです」と。杉澤さんがスクープした〝好調の秘密〟である。マスターズ覇者のプライドと優れた勝負勘、培われた高度な技術…。2017年以来、優勝から遠ざかっているヘンリーは敵ではなかった⁈
1983年、青木功が日本人選手として米ツアーに初勝利したゆかりの地。「今夜はいっぱいお酒を飲みます」と。優勝賞金135万ドル(約1億5525万円)を手にし、今季(21~22年シーズン)の獲得賞金は355万423ドル(約4億830万円=1ドル115円計算)となった。FedExランキングもトップへ。松山にとって忘れえぬ、実り多きハワイ路となった。(清水満)
◆ソニー・オープン・イン・ハワイ(最終成績)◆
-23①松山英樹(日)
-23②ラッセル・ヘンリー(米)
-19③ケビン・キスナー(米)
ジェームス・パワー(愛)
以下主な選手
-15⑫小平智(日)
-10(41)※中島啓太(日)
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※アマ