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阪神最大の懸案事項は守護神問題だ。矢野燿大監督(53)は埋まらない大きな穴に頭を抱えている。
18日に関西ローカルの情報番組に生出演後、取材に応じた指揮官は2年連続セーブ王で昨季限りで退団したスアレスの後釜に2年目の石井大智投手(24)らの名前を挙げ、「いい意味で想定外(の選手が)出てきてほしい」と奮起を促した。
しかし、1軍登板わずか18試合の速球派右腕に期待を寄せなければならないほど人材不足が露呈している。
セットアッパーを務めてきた最有力候補の左腕・岩崎は、ここ5年のうち3度も登板数が60試合を超えており勤続疲労は否めない。昨年12月にはカイル・ケラー投手(28)=前パイレーツ=を獲得したがコロナ禍のためチームはおろか、入国さえめどが立たず戦力分析さえかなわない状況だ。
球団関係者は「去年は佐藤輝、中野、伊藤将のルーキー3選手が活躍しチームを支えた。今年もドラフト2位の鈴木勇斗=創価大、同3位の桐敷拓馬=新潟医療福祉大=の左腕コンビをはじめ若虎の台頭をもくろんでいる」と明かす。
ただ、前半戦絶好調だった佐藤輝が後半、他球団の分析で丸裸にされ大不振に陥ったように新人への過度な期待は禁物だ。二匹目のどじょうに期待せざるを得ない台所事情を一発解消できる孝行息子は期待通り現れるのか。 (山戸英州)