テロか操縦ミスか、はたまた機器のトラブルか 現実の安全性への懸念や課題を描く 「ブラックボックス」21日公開1/1ページ

映画「ブラックボックス 音声分析捜査」の一場面(C)2020 / WY Productions - 24 25 FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - PANACHE Productions
映画「ブラックボックス 音声分析捜査」の一場面(C)2020 / WY Productions - 24 25 FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA - PANACHE Productions

21日公開のフランス映画「ブラックボックス/音声分析捜査官」(ヤン・ゴズラン監督)は現代でしか思いつかない新手のサスペンス・スリラーといってもいいだろう。

ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗員・乗客316人全員が亡くなる大事故が起きた。すぐに司法警察と航空事故調査局が動いた。ブラックボックスはすぐに発見されたが、なぜか優秀な音声分析官のマチューは上司のポロックによって捜査から外された。しかもそのポロックが謎の失踪をした。テロか操縦ミスか、はたまた機器のトラブルか―。

フランス本国では観客動員100万人を超える大ヒット。「音」だけで事件の真相を解くという斬新な手法が受けた理由だろう。

本作は映画史上初、国家機関であるフランス民間航空事故調査局(BER)が全面協力。実際に起きた事故でなく、現実の安全性への懸念や今後の課題を描いていることからBERが門戸を開いたのだ。

主演のマチュー役には「イヴ・サンローラン」(2014年)で天才デザイナーを演じ、セザール賞を最年少で受賞したピエール・ニネ。ニネに捜査を受け継がせるレニエ局長はアンドレ・デュソリエがさすがの演技を披露している。

ゴズラン監督はもともとブラックボックスに興味があった。そこでこの脚本の仕上げにかかった19年には、わずか半年の間にインドネシア、エチオピアで同じ機種の旅客機が墜落する事故が続き、ただちに世界中で同型機の飛行禁止処置がとられた。この時、ゴズラン監督は「現実が僕たちに追いついてしまった」と語ったそうだ。 (望月苑巳)

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