昭和のことば

はるか昔の諸先輩方の「おとなの教養」としてのことば 接吻を意味するフランス語 ベーゼ(昭和56年)1/1ページ

サザンオールスターズの『My Foreplay Music』を聞いたのは高校生のときだった。歌詞に登場するベーゼとは聞き慣れないことばだが、「キス(プラスα)ぐらいの意味だろう。何やら古臭い印象だが、それにしてもエロい感じがするなあ」なんて、受験勉強しながら考えていたのをかすかに思い出す。

ベーゼとは接吻を意味するフランス語である。日本には「アメリカ文化の激流」前にフランスかぶれの時代もあったわけで(とくに恋愛関係)、この「ベーゼ」は「ジュテーム」などと並んで、はるか昔の諸先輩方の「おとなの教養」としてのことばであった。

この年の主な事件は、「中国残留日本人孤児47人初の正式来日」「臨時行政調査会(土光敏夫会長)発足」「神戸ポートピア開幕」「マザー・テレサ来日」「ポーランド自主労組『連帯』のワレサ議長来日」「東京・深川で通り魔殺人事件発生」「三和銀行茨木支店の女子行員、オンラインで1億3000万円詐取」「厚生省が丸山ワクチンを治験薬に指定」「北炭夕張新炭鉱ガス突出事故、93人死亡」「福井謙一、ノーベル化学賞受賞」「沖縄本島で『ヤンバルクイナ』を発見」など。

黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』がベストセラー。洋画は『エレファント・マン』、テレビドラマは『北の国から』が人気となった。

それにしても、桑田佳祐は「ベーゼ」だの「いなせ」だの「すべからく」だの、昔風のことばを突然ブッコミ、若い衆をドギマギさせるのがうまい。ちょっと昔の「ことばの果実」に実に敏感なのだ。(中丸謙一朗)

〈昭和56(1981)年の流行歌〉 「ルビーの指環」(寺尾聰)「チェリーブラッサム」(松田聖子)「奥飛騨慕情」(竜鉄也)

zakスペシャル

ランキング

  1. 田口容疑者「自己破産」でも免責なしか 4630万円誤送金問題 「毎月5万円ずつとしても70年以上」「実刑3年も」若狭弁護士

  2. バイデン大統領、尹政権の「親米度」を試験か 中国恐れ揺らぐ保守公約 識者「『文政権からの転換を図れ』とクギを刺す」 米韓首脳会談

  3. 暴行容疑で逮捕の財務総括審議官を更迭 物おじしない財政再建〝次官候補〟 人事変更で岸田政権にも影

  4. 【するりベント酒】国技館の焼き鳥で、自宅で昼間に飲んでみた 全部食べ終わって、はたと気がついたこと

  5. 【大前研一のニュース時評】米国が台湾を〝一国〟のごとく扱い出した 国務省HPの「独立を支持しない」文言削除 本来、常任理事国ではなかったロシアと中国

  6. 動き出した森保監督〝リストラプロジェクト〟 大迫の次は誰だ? キリンチャレンジ杯・代表メンバー発表

  7. 【ニュースの核心】「対中前線基地化」要求か バイデン大統領が日韓歴訪 親中派・林外相の「二股路線」に釘、媚び売ってる場合ではない岸田政権

  8. 4630万円誤送金の田口翔容疑者、阿武町役場をプライバシー侵害で提訴する可能性も

  9. 【艶グラドル】美澄衿依、趣味は“かわいい子探し” 初DVD「Ellie」を発売

  10. ロッテ・佐々木朗希、交流戦でサトテルに〝リベンジ〟 「退治しないことには次へのステップに進めない」球団関係者