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サッカーW杯アジア最終予選(27日・中国、2月1日・サウジアラビア=ともに埼スタ)に向けた国内組による合宿3日目が19日、千葉市内で行われ、森保ジャパンの肝となる攻守の切り替えを意識した実戦形式の練習などを実施した。
W杯イヤーの今年は、「新戦力」の台頭が待たれるが、森保一監督(53)は海外組とベテラン勢の起用を重視し「チームの序列はある」と明言。固定したメンバーを使い続けている。
この日、MF脇坂泰斗(26)=川崎=も「チャンスは少ないと思う」と覚悟。J1で今季3連覇を目指す川崎で副主将に決まり、一昨年引退した中村憲剛氏(41)の背番号「14」を継承することにもなったが、代表の出番は限られる。
昨季ルヴァン杯初優勝に貢献したDF中谷進之介(25)=名古屋=は主力組で紅白戦に出場も「今の立場ではW杯とかいうことはできない」と厳しい現実を見据えている。2人とも昨年3月に初招集されて以来の代表復帰。国内組の若手に向けた門戸が狭いことは一目瞭然だ。
今回の合宿にはFW大迫勇也(31)=神戸、DF長友佑都(35)=FC東京、酒井宏樹(31)=浦和=の3人も参加。長友はW杯最終予選のオーストラリア戦(昨年10月12日=埼スタ)で失点につながる致命的なミスがあった。
それでも森保監督は「いろんなデータをとっても(長友)佑都が批判を受けるようなデータは全く出ていない」と一蹴。負けられない天王山を前にして「国内組はどうせ本チャン(最終予選)では使われない」とJクラブ関係者がハッキリ口にするほどシラケムードが漂っているが、21日の対外試合を経て、22日に最終予選のメンバーが発表される。 (編集委員・久保武司)