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北京冬季五輪は、開幕まで2週間あまりとなった。主な自由主義国が政府代表団を派遣しない「外交ボイコット」を決断したうえで、開会式が行われる見通しだ。
私は以前から、努力を重ねてきた選手には、4年に一度の舞台が設けられるべきだと考えてきた。同時に、多くの選手や関係者、報道陣が中国に集まる問題点も忘れてはならない。
大会関係者に適用する新型コロナウイルス感染防止策の規則集「プレーブック(第2版)」が、昨年12月に公表された。そのなかで、「感染した選手は、病院や施設で隔離を受ける」とあった。
中国メディアは、隔離場所について、英語によるサービスがあり、種類豊富な食事3食、無料のWi―Fi、バリアフリーの部屋、室内練習装置の使用など、万全な態勢が用意されていると報じた。ただ、本当にそんな充実した施設で過ごすことができるのだろうか。
中国は五輪成功のために、「ゼロコロナ」を掲げ、都市封鎖(ロックダウン)や大規模な検査など、国民の人権を軽視するような政策を進めてきた。世界中で感染力の高い新たな変異株「オミクロン株」が流行しているのに、北京でのオミクロン株の感染者は15日に初めて確認されたという。