成果なければ同盟危機、オンライン日米首脳会談 「覚悟見えずかなりの試練」「経済の軸足、切り込まれる可能性」 バイデン政権、日本を値踏みか2/4ページ

こうしたなか、オンライン会談は開催される。核兵器のない世界への協力をはじめ、北朝鮮による拉致事件、新型コロナ対策と在日米軍での感染拡大なども注目されるが、最大の焦点は中国への対応だ。どうなりそうか。

米中関係に詳しい評論家の石平氏は「岸田首相は施政方針演説で『日米同盟の抑止力・対処力を一層強化する』と強調したが、中国の人権弾圧に向き合う覚悟は見えず、中国の軍事的威圧で有事リスクが増す台湾への言及もなかった。オンライン会談は対面会談への前哨戦だが、かなりの試練になりそうだ。岸田首相から具体的な提案がなければ、バイデン政権は『中国の軍門に下った』と判断しかねない」と語った。

岸田首相は先月末、日本と中国の経済界関係者らが参加した「日中CEOサミット」にビデオメッセージを寄せ、「日中関係は、両国や地域、国際社会全体にとって重要」「日中関係において、経済の重要性は言(げん)を俟(ま)ちません」などと語った。

拓殖大学海外事情研究所の川上高司教授は「バイデン政権は、中国主導のRCEP(地域的な包括的経済連携)に日本が入っていることに、『経済では中国に軸足を置いているが、いいのか』と懐疑的だ。ここにバイデン氏が切り込んでくる可能性もある。中国の覇権拡大や人権問題を踏まえて、両首脳がサプライチェーン(供給網)の整理や、日中国交正常化50周年への対応などを、どう語り合うかも注目される」と語った。

習近平国家主席の威信がかかった北京冬季五輪(2月4~20日)後、中国の強権・覇権主義はさらに加速しそうだ。岸田首相はオンライン会談で、どう主張すべきか。

元外務官僚である自民党の城内実衆院外務委員長は「岸田首相には『親中政権』と見られないため、中国の人権問題などで毅然(きぜん)と対応してほしい。国益を重視する立場から、バイデン氏と忌憚なく意見を交わし、『自由』『民主』などの価値観の共有を、しっかりと確認してほしい」と期待を寄せた。

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