バイデン大統領日本を値踏み
毅然とした対応としては、台湾有事への言及が挙げられそうだ。
前出の石平氏は「菅義偉前首相とバイデン氏が昨年4月に発表した日米共同声明で『台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する』との文言を、今回のオンライン会談後に発表する成果文書で最低でも明記し、それ以上の内容を示せれば、失いつつある両国の信頼関係を回復するきっかけにはなるだろう」と語る。
一方で、警戒を呼びかける意見もある。
川上氏は「岸田首相が無理にバイデン氏の懐に飛び込もうとしても墓穴を掘るだけだ。もともと、岸田政権には、バイデン政権高官との深い人脈がない。バイデン氏は当然、日本を値踏みしてくる。岸田首相が施政方針演説で『敵基地攻撃能力』に触れたのを見て、長距離巡航ミサイルなど、大量の武器購入を持ちかけてくる可能性もある」と語っている。