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危うい対中融和、岸田政権〝楕円の理論〟 首相と外相が一字一句違わず「共存」目指すような発言、消し去られた日米共同声明1/3ページ

岸田首相(右)と、林外相=参院本会議場
岸田首相(右)と、林外相=参院本会議場

岸田文雄政権の「特異な外交姿勢」が明らかになってきた。岸田首相の施政方針演説や、「親中派」とされる林芳正外相の外交演説や講演などから、「自由」「民主」「人権」「法の支配」といった共通の理念を持つ同盟国・米国との連携強化を掲げながら、軍事的覇権拡大を進め、人権問題が指摘される中国にも「融和的」な発言が目立っているのだ。2人が所属する宏池会の伝統という「楕円(だえん)の理論」とは。岸田首相は21日夜、ジョー・バイデン米大統領とオンライン形式で日米首脳会談を行うが、この外交姿勢で信頼を回復することができるのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が迫った。

岸田政権は「中国の脅威」に、どう立ち向かうのか。先週のコラムで指摘したように、そもそも習近平国家主席の中国を脅威と認識しているかどうか、が疑わしいのだが、やはり「中国とは共存を目指す」ような発言が明らかになった。

バイデン大統領
バイデン大統領

林外相が13日、日本記者クラブでの会見で、所属する派閥、宏池会の大先輩である大平正芳元首相の説を引き合いに、米国と中国の仲介役になる意欲を示唆したのだ。どういう話かと言えば、「楕円(だえん)の理論」なるものだった。

林氏によれば、大平元首相は「両立の難しいことを2つの円に例えて、1つの楕円にする努力をしなければならない」と説いた、という。林氏は「好きな言葉だが、外務省に来て、言葉の重みをかみしめている」と語った。

これを、現状に当てはめれば、2つの円が「米国と中国」を指すのは明らかだ。楕円にするとは「米国と中国の対立をなんとか丸く収める」という意味だろう。そのために、林氏は暗に「日本が仲介努力をする」と語ったのだ。

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