2022年の株式市場がスタートしてまだ2週間ほど経過しただけですが、「トヨタ自動車(7203)」とその周辺銘柄、そして「三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)」、「三井住友フィナンシャルグループ(8316)」を筆頭とする銀行株の強さは疑いのないものになっています。日経平均にはアップダウンがあったものの、それを横目に上値を切り上げています。
この背景としては昨年12月にトヨタ自動車がBEV車に本腰を入れる戦略を発表したこと、銀行株については米金融政策正常化(量的緩和縮小)と利上げ局面入りが強く示唆されたことによる「コロナ禍からの経済回復」が指摘できます。
海運、鉄鋼、非鉄金属、商社が強い動きをしているのも同様です。景気が回復する局面で「景気敏感株(バリュー株)」が買われることは株式市場の通常の動きです。日本の銀行株においては、これまで割安に放置されていたことから、修正高局面と表現することもできるでしょう。