“ぐう渋”居酒屋の旅

しゃもじつくねで昼からちびりちびり…の幸せ 新宿駅「鳥園」1/1ページ

思い出横丁の線路沿いの道にあります
思い出横丁の線路沿いの道にあります

「ねえねえ、新宿で昼のみするならどこかな」との連絡をもらい、「うーん」と考えたのは年明け早々。仲の良い友人と新年会を行うことになり、元日以外は年中無休、昼のみができて、〝ぐう渋〟という3点を満たしたお店を脳内リサーチした結果、はじき出されたのが東京・新宿は思い出横丁の「鳥園」さんでした。

戦後の混乱の中、いわゆる闇市として栄えたのが思い出横丁の始まり。「鳥園」もその始まりとほぼ同時期の1947年創業の老舗です。ドアを開けるとお昼どきですがジョッキを抱えた人がちらほら。老舗店ですが、店内は明るく清潔感があり、注文もタブレットと今どきな感じもかえって面白い。横丁のお店にしては珍しく店内にトイレもあるので、横丁初心者でもトライしやすい一軒でしょう。

大きいつくねに、濃厚なチーズがたっぷり
大きいつくねに、濃厚なチーズがたっぷり

山盛りのローストビーフ丼がランチの人気メニューですが、私たちが頼んだのは、もつ煮込み、馬刺し、鳥園ピザ、豚キムチ、エビチャーハン、そして、しゃもじつくね。しゃもじほどの大きさのつくねに、自慢の自家製タレがとろりと絡んだ名物料理です。味もいくつかあって、つくねが見えないほどにチーズののった濃厚チーズ味にしました。どれもおいしくて、お箸が止まらない。

そんなアテを食べながら、トークに花を咲かせながら、ちびりちびりと昼からお酒を飲む幸せは、まさにこれぞ大衆居酒屋の醍醐味(だいごみ)。よい1年の始まりを感じました。

■「新宿思い出横丁 焼き鳥居酒屋 鳥園(とりえん)」は東京都新宿区西新宿1の2の4(03・3342・2011)。※コロナ禍のため営業時間は変動する場合があります。

■伊藤桃(いとう・もも) 鉄道アイドル、タレント。3月11日生まれ、青森県出身。青山学院大学文学部卒業。JR全線完乗した乗り鉄。渋い居酒屋めぐりも趣味。FM狛江『伊藤桃の小田急全駅ものがたり』(毎月第3、5日曜)に出演。ヴィレッジヴァンガードサイトでコラム連載中。著書に『小田急全駅ものがたり』『桃のふわり鉄道旅』。頑張る居酒屋をインスタグラム(https://www.instagram.com/itomomo_kaya/)でも応援中だ。スペースクラフト・エージェンシー所属。


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