2015年5月にマグニチュード(M)7・9の世界一深い地震が起きた東京・小笠原諸島で、今度は正月早々の1月4日に浅い地震が起きた。
15年の深い地震はMが大きく、初めて日本中で有感地震になり、首都圏と長野、山梨では広く震度4から5だった。夜8時過ぎの地震でエレベーターが1万9000台も止まり、高層階では多くの人々がエレベーターが止まったために床に座り込む画像が流れた。
この正月の地震では震源は海底だったが、震源に近い小笠原・母島で震度5強の揺れを観測したほか、父島で震度4の揺れを記録した。Mは6・1だった。現地では鏡が倒れたりコップが落ちて割れたりした。1000キロメートルも離れた首都圏でも震度1から2を記録した。
15年の地震は深さが700キロメートルを超えたが、今回は深さは77キロメートルで、ずっと浅かった。2つの地震は、同じ太平洋プレートに載っている。このため、深い大地震が、今回の浅い地震を引き起こしたのではないかという学説が強まっている。