日本の元気 山根一眞

大阪に贈りたい 「万博の神様」泉眞也さんの最後のメッセージ「地球に生きていてよかったな、と思わせる催し物は万博だけ」1/2ページ

年が明け、2025年の大阪万博(日本国際博覧会)まであと3年と少しになった。日本人の62%、実に6421万人が来場した1970年大阪万博から55年目に、同じ大阪での開催になる。25年大阪万博は2820万人の来場者を想定しているが、今の若い世代はイベント好きなので、さらなる来場者があるのではないかと思う。

もっとも、直近の愛知万博(2005年)からすでに17年。今年成人式を迎えた若者は当時まだ3歳だったので、万博と言われてもピンとこないのではないか。だが、「万博とは何か?」を最も的確に語れる人がいる。世界から「万博の神様」とたたえられてきた泉眞也さんだ。その泉さんが、次の大阪万博を見ることなく、1月2日に他界された。91歳だった。

泉さんは、大阪万博のプランナーを皮切りに、沖縄海洋博(75年)、筑波科学万博(85年)、花と緑の万博(90年)、愛知万博などで総合プロデューサーを務めた。それらを通じて万博の精神を多くの弟子たちに伝え育ててきた貢献もはかりしれない。

泉さんは東京芸術大学を卒業後、日本初の工業デザイナーとしてキヤノンカメラ(現・キヤノン)に入社。空前のヒットとなった美しいカメラ「キヤノネット」などのデザインを担当し、第1回グッドデザイン賞を受賞。後、フリーとなり、全国の街角で見る住所表示板をそれぞれの地域を物語る色でデザインし、また多くの都市計画も手がけてきた。美しいモノ、心地よい町、躍動感ある国の創造、そして、人々のあたたかな交流の場としての万博を手がけてきた、壮大なスケールの文明デザイナーだった。

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