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港区の浜松町に用事があったので、都営交通乗り放題のシルバーパスで出かけた。都営浅草線大江戸線大門駅が近いのだが、筆者が乗り換えなしで行ける三田線御成門駅からでも徒歩圏内だ。御成門も大門も増上寺の山門である。御成門は徳川将軍家専用の参詣門で、大門は増上寺の総門を指す。御成門駅は以前は東京タワー前駅といったように増上寺の背後には東京タワーが鎮座している。
新年なのでお参りをすることにした。正面の三門をくぐると広々とした境内の奥に堂々たる大殿がある。階段を上がり、参拝し家内安全を願う。三門から大殿まで階段は108段あるのだとか。煩悩を解脱して? すがすがしい思いになる。
大殿の地下には宝物展示室があり、その前のフロアにインドから渡来し昨年末に奉安された釈尊と長男、従弟の仏舎利(遺骨)が祭られているというのでお参りする。
さらに増上寺といえば徳川将軍家のぼだい寺なので、奥の方にある徳川将軍家墓所にもお参りする。ここには二代秀忠、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂と皇女和宮が眠っている。
その横には千躰子育地蔵菩薩が奉納された赤い帽子、赤い前掛け、風車をつけて並んでいる。
また、家康が陣中まで携行し戦勝祈願をしたという勝運を招くといわれる黒本尊を祭った安国殿には、折から受験生らしき若い人たちが多数お参りしていた。ちなみに黒本尊の名前は人々の災難を一身に受け止め黒ずんだとして家康が名付けたという。
境内を歩くだけでも見どころが多いありがたいお寺であった。三門を後にして大門から浜松町へ向かった。
【浄土宗三縁山広度院増上寺】東京都港区芝公園4の7の35。1393年創建。本尊は阿弥陀如来。