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大相撲初場所千秋楽(23日、両国国技館)は関脇御嶽海(29)=出羽海=が13勝2敗で13場所ぶり3度目の優勝を果たし、大関昇進を確実にした。長野県出身の大関は江戸時代の伝説の最強力士、雷電為右衛門以来227年ぶり。升席で観戦した母・マルガリータさん(51)はツイッターのトレンド入りと、御嶽海とともに脚光を浴びることになった。 (塚沢健太郎)
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=23日、両国国技館
負ければ巴戦の可能性があった大一番で、御嶽海は、対戦成績4勝12敗で7連敗中の横綱照ノ富士(30)=伊勢ケ浜=を寄り切り。審判部は勝っても負けても御嶽海を昇進させるつもりだったことが取組後に明らかになったが、横綱を破っての優勝で、直近3場所を三役で33勝とされる目安に達し、文句なしで悲願の大関を勝ち取った。
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大関昇進確実に御嶽海は「その言葉を聞けると思っていなかった。こんなにうれしいものなのかなと。場所前は(昇進するには)全勝優勝と(伊勢ケ浜)審判部長が言っていたので、ちょっと厳しいかなというのはあった」と感慨深い表情。今場所は足場固めになると考えていただけに、喜びもひとしおだった。
三役は10場所連続。歴代6位となる通算在位28場所目も、これまで2場所連続2桁勝利はなし。2度優勝した翌場所の大関とりは失敗している。
しかし今場所は追い風が吹いた。大関は貴景勝(25)=常盤山=が途中休場。正代(30)=時津風=は6勝で負け越し。来場所は揃ってカド番となる。照ノ富士は古傷の膝の状態も悪く、横綱、大関が近い将来不在になる危機が叫ばれ始めていた中で、御嶽海がチャンスをつかみ、大相撲を救ったといってもいい。