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代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの価格が下落している。調査会社コインデスクによると、24日に一時1ビットコイン=3万2983ドル(約375万円)となり、昨年11月につけた最高値の半分以下まで値を下げた。中央銀行による金融引き締めと各国の規制強化で売りが強まっており、さらなる下落を予想する声も出ている。
ビットコインは、世界的な金融緩和による投資マネーの流入で2020年10月ごろから急騰。21年半ばにいったん下落したものの、再び上昇して11月に6万8000ドル台の最高値をつけた。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐとの観測が強まって投資家がリスク回避姿勢を強め、12月ごろから下落傾向となった。
今月20日にはロシア中央銀行が新たな仮想通貨を生み出す「マイニング(採掘)」と使用を禁止する提案をしたと伝わり、売りが加速した。ロシアでのマイニング量は世界有数とされており、禁止されれば影響は大きい。米バイデン政権が近く仮想通貨に対する包括的な戦略を発表すると報じられたことも、懸念材料になっている。