米国のカマラ・ハリス副大統領と、台湾の頼清徳副総統が27日、中米ホンジュラスで接触した。台湾に軍事的圧力を強める中国をにらみ、国際社会に歴史的な「首脳級接触」を見せることで「米台連携」をアピールしたといえそうだ。習近平国家主席のメンツがかかる北京冬季五輪の開幕まで1週間を切るなか、戦略的にタイミングをはかっていた可能性がある。
「頼副総統、米副大統領と会話 会場の歓声には投げキスで応答」
台湾・中央通信社が運営する日本語サイト「フォーカス台湾」は28日、こう報じた。
米台の首脳級接触は、中米ホンジュラスのシオマラ・カストロ新大統領の就任式(27日)で行われた。映像では、ハリス、頼両氏は式典の席が隣だったとみられ、互いに目を合わせ、手ぶりを交えながら会話する様子が確認できた。
ロイター通信は、ハリス氏が、中米における共通の利益などについて話したと報じている。台湾メディアは「外交上の大きな突破」と報じた。