和太鼓一筋 華麗なる林英哲の世界

道なき道を開いた無二の前衛 伝統的手法も生かしつつ、独自の奏法や舞台演出などを創出 1/2ページ

衣装も太鼓の配置も独特だ(撮影・操上和美)
衣装も太鼓の配置も独特だ(撮影・操上和美)

薄暗い舞台中央の台座に据えた大太鼓に淡いライトが注がれ、直径3尺超の打面が満月のように浮き上がっている。静寂の中、林英哲が大満月と厳かに対峙し、「どぅ~ん」と一打を響かせる。林は和太鼓の世界的ソロ奏者だ。鍛え抜いた美しい肉体は青年のよう。だが2月2日に古希を迎える。昨年演奏活動50年、今年ソロ活動40年、歩んだ長い道と、音楽世界をお伝えしよう。

彼の前に道はなかった。和太鼓は日本の伝統的な打楽器だが、オリジナルの現代曲をステージで演奏するソリストは、彼の前にはいなかった。

左右のうちわ太鼓は曲に応じたセッティング(撮影・MAKOTO EBI)
左右のうちわ太鼓は曲に応じたセッティング(撮影・MAKOTO EBI)

「ずっと祭りの太鼓の延長線上で見られてましたね。行く先々で『英哲さん、この前のお祭りで見ました』といわれる。僕じゃないのに(笑)」

林の太鼓音楽は郷土芸能ではない。伝統的手法も生かしつつ、独自の奏法や舞台演出などを創出し、精神性の高い表現をする無二の前衛である。

例えば、大太鼓の打面に正対し、腰を入れて打つ奏法は振り出しの佐渡「鬼太鼓座」時代(1971~82年)に林が始めたスタイルである。旧来の郷土芸能では、両手のバチを利き腕の肩に振り上げて斜めに振り下ろしたり、体側から横打ちしたりで、正対構えは見当たらず。

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