岸田政権の功罪

コロナ対策・北京五輪・経済政策 海部政権と似ている生ぬるさ 再選可否の指標にすべきは「憲法改正の国会発議」1/3ページ

岸田首相
岸田首相

海部俊樹元首相が亡くなった。「神輿は軽くてパーがいい」と、当時の小沢一郎・自民党幹事長(現・立憲民主党)が言ったと報じられたが、政治家としての見識はあったし、在任中の評判は悪くなかった。

最近、『日本の総理大臣大全 伊藤博文から岸田文雄まで101代で学ぶ近現代史』(プレジデント社)という、歴代内閣の仕事に焦点を当てた本を書いた。海部内閣の支持率が一貫して高く、平均でも小泉純一郎内閣とほぼ同じだったことを発見して驚いた。

日本人好みのリーダーで、熱狂的支持者は少なかったが、嫌われもせず、選挙でもまずまずの成績を残した。ただ、肝心な踏ん張りどころでメリハリがつけられなかったので、歴史的評価は気の毒なほど低い。

バブルが現在の中国以上に危険で、崩壊を予想すべきだったのに準備もせず、湾岸戦争では世論を気にして資金援助でごまかしたが感謝されなかった。金丸訪朝団では北朝鮮に媚びたが拉致問題では何の提起もせず、天安門事件後の中国にも甘いだけ、ソ連崩壊や東西ドイツ統一という世界の激変のなかで存在感ゼロだった。

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