銀座線は名店ぞろいのカツサンド線　「梅林」を自分用に買う背徳感1/2ページ

★絶品必食編

以前、友人の書き手と話していて「銀座線ってカツサンド線だよね」という話になったことがある。渋谷から浅草までを走る東京メトロ銀座線の周辺には、至るところにカツサンドの名店がある。

いや、ヘタをすると、駅の数より旨いカツサンドを出す店の方が多いかもしれない。

だって青山の「まい泉」なんて渋谷にも上野にもあるし、浅草にも洋食店や喫茶店などカツサンドを出す店がそこかしこにある。

銀座に至っては、これほどの激戦区があるのかと思えるほど。高級ベーカリーでは分厚いカツがこんがりと焼かれたトーストに挟まれ、深夜まで営業するバーでは、カツサンド目当ての客がハイボール片手に舌鼓を打っている。

いずれも〝銀座名物〟と言われてもおかしくない逸品だ。

しかし銀座のカツサンドと言えば、１９２７（昭和２）年創業のとんかつ専門店「梅林」を抜きには語れない。