夏の参院選を控えて、野党第一党の立憲民主党(泉健太代表)の苦悩は深い。1月25日に開かれた常任幹事会について、産経新聞(26日付朝刊)は、次のように報じた。
《執行部が提示した先の衆院選の総括案の了承を見送った。共産党を含む野党連携の表現などをめぐり異論が相次いだ》
要は、共産党(志位和夫委員長)との候補一本化は一定の成果はあった(小選挙区で9議席増)が、想定していた結果は伴わなかった(比例代表で23議席減)ということである。
その総括案が容易にまとまらなかったのは、「立憲・共産連携」をめぐり党内が分裂しているからだ。
同党の内情に詳しい、知人の選挙アナリストに解説してもらった。
昨年10月の衆院選小選挙区で勝利した立憲議員の得票数から、共産比例票を差し引いても勝てる候補は30人程度という厳しい現実がある。