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4日に行われる北京冬季五輪の開会式で、注目される聖火の点火者。極秘で進められる人選に関し、これまでの大会では臆測も含めて多くの名前が挙がってきたが、今回は地元報道が極めて少ない。式典のクライマックスで大役を担うのは誰か、ベールに包まれたままだ。
地元での報道は、共産党系の「北京日報」が2人の名前を出した程度だ。1人は、2002年ソルトレークシティー大会で中国に初の冬季五輪金メダルをもたらしたスピードスケート・ショートトラック女子の楊揚さん。「中国の冬季スポーツ界の象徴的人物で、点火者として誰もが納得できる」とした。
もう1人は、前回平昌五輪のショートトラック男子500メートルを制した武大靖。同紙は「現役選手の中の模範」として取り上げたが、開会式翌日の混合リレーに出場する可能性があり、式典に登場するかどうかは見通せない。
08年の北京の夏季五輪は、1984年ロサンゼルス五輪体操男子金メダリストで、引退後は自身の名を冠したブランドを立ち上げた実業家、李寧氏が点火した。前回の平昌五輪はフィギュアスケート五輪女王の金姸児(キム・ヨナ)さん(韓国)が務めたように、近年は開催国を代表する元選手の起用が目立つ。昨夏の東京五輪は、現役選手として大会にも出場したテニス女子の大坂なおみ(フリー)だった。
ある中国メディアの記者は「大会組織委員会から、取材してはいけないと言われている。ただ私の周りでは、楊揚さんと予想している人が多い」と語っているが…。