コロナ禍で2年目となる大学入試。受験関連の分析に定評のある「大学通信」の協力を得て、私立大の主要55校の出願状況速報(別表)を検証した。志願者を減らす大学が多い中、人気を集める大学や学部には、受験生の意識の変化が反映されているという。
トップは近畿大で、このまま確定すれば9年連続首位となる。2位の明治大、3位の早稲田大は昨年と同じ顔ぶれとなった。
日大は順位下げる
日本大は、学校法人トップだった田中英寿前理事長らが逮捕、起訴された事件の影響もあって昨年の4位から5位に後退、法政大が4位に浮上した。
昨年はコロナ禍も影響して志願者数の減少が最も多かった。今年の傾向について、大学通信情報調査・編集部の井沢秀部長は「昨年の反動に加え、受験生がコロナに対応できるようになってきたことから私大の志願者は増えそうだ。また、今年の大学入学共通テストの難易度が高かったため、国公立大を見送って私大を志願する受験生も多いとみられる」と推察した。