岸田政権の功罪

「失敗しない人事」の物足りなさ 松野官房長官は狙い通りの働きだが…安倍、菅政権のような〝やんちゃな迫力〟はなし1/2ページ

岸田首相(右)と林外相。保守派の支持を得られるのか
岸田首相(右)と林外相。保守派の支持を得られるのか

なぜ、岸田文雄政権が支持率が高いかについて、前回は「丁寧に話を聞いて説明し、国民が嫌うことをしない『生ぬるさ』が理由」と書いた。今度は、人事から考えてみよう。

自民党総裁選(昨年9月29日)直後の人事は、衆院選で大勝するとか派手な大仕事をする気はなく、ほどほどの選挙結果を収め、政策でも失敗しない布陣だと思った。選挙だけ考えれば、高市早苗氏や河野太郎氏を幹事長や官房長官にすればもっと勝てただろう。

しかし、実力に異論はないがイメージが暗い甘利明幹事長が小選挙区で敗北すると、党内に敵は多いが、政策でも選挙対策でも実力ナンバーワンといわれ、安倍晋三元首相との関係もいい茂木敏充外相(当時)を後任幹事長に起用した。

このタイミングでの抜擢(ばってき)のおかげで、竹下派は茂木派に衣替えに成功した。岸田政権は、岸田・麻生・安倍の3派主導体制から、茂木派を加えた4派主導体制に移行した。

林芳正外相の起用は、総裁誕生直後には自派への優遇をせず我慢させた不満の解消になって、政権の足元を固めた。林氏の政策理解力など能力の高さには異存はないが、世界外交の世界で「安倍外交」のような存在感を発揮できてはいない。

林氏には「政界屈指の親中派」であることを端に発した保守派からの批判も受け流さず、無難であれば満足しがちな岸田首相を食ってしまうくらいに目立つくらいでないと、首相への道は開けないと知るべきだ。

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