小林至教授のスポーツ経営学講義

MLB機構は前向きも結局頓挫…無理筋だったレイズの「モントリオール本拠地化」 1/2ページ

メッツ在籍時代のモントリオール遠征で、エクスポズの大家(左)と談笑する新庄=2001年9月
メッツ在籍時代のモントリオール遠征で、エクスポズの大家(左)と談笑する新庄=2001年9月

米大リーグ・タンパベイレイズのダブルフランチャイズ構想が頓挫した。不人気にあえぐ同球団はカナダのモントリオールで主催試合の半分を開催する構想を固め、MLB機構の承認を得るべく2年半にわたって根回しをしてきたが、却下されたという次第である。

レイズはショックであり、残念である旨を表明した。実際2019年に構想が明らかになって以降、機構も前向きである旨を表明し続けてきており、急きょダメ出しされた理由は明らかになっていないが、相手先のモントリオールにとってはいつか来た道で、無理筋だったような気もする。

モントリオールには04年までエクスポズというMLB球団が本拠地を構えていた。低予算ながら卓越した育成力でラリー・ウォーカー、ペドロ・マルチネス、ウラジーミル・ゲレロら、後に殿堂入りするようなスーパースターを次々に世に送り出した。だが、フランス語圏という土地柄ともあいまって、いつも経営難で生え抜きのスターを次々と放出し、本拠地のドーム球場も老朽化著しく、市民から見放され悪循環に陥っていた。

機構とエクスポズはモントリオールに留まる条件として、同市(行政)に対し税金で大規模な改修をするか、新球場を建設することを求めたが、同市はかたくなに拒んだ。そりゃそうだ。同市は1976年の五輪開催で多額の負債(現在価値で1兆円超)を背負い、その返済のために市民はさまざまに課税(完済したのは2006年)され、ブーブー言っていた状況である。

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