オミクロン特性考えよ
石原慎太郎氏が1日、亡くなった。石原氏が率いた太陽の党と、わが日本維新の会は「保守改革政党」を掲げて一時合流したことがある。激しいイメージがあるが、非常にやさしかった。タフな方なので、ずっとお元気だと思っていた。激動の時代に突入した日本を、あの世から叱咤(しった)激励してくれるのではないか。心からご冥福をお祈りいたします。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。1日には、日本全体で8万1679人の新規感染者が確認された。大阪府でも1万1881人と過去最多となった。新たな変異株「オミクロン株」の影響で、ピークアウトまでは時間がかかりそうだ。万全の感染防止対策を呼び掛けたい。
ただ、前回も書いたが、第5波の「デルタ株」に比べると重症者は少ない。「死亡者はインフルエンザより少ない」という専門家もいる。
これで厳しい行動制限をかけたら、社会機能維持に必要な「エッセンシャルワーカー」の確保はできなくなる。
岸田文雄首相には、国民の命と生活を守り抜くためにも、切り札であるワクチンの「3回目接種」を加速しながら、オミクロン株の特性に合わせた対応への修正を判断してほしい。