
これも前代未聞…。日本ハムの〝BIG BOSS〟こと新庄剛志監督(50)が3日、沖縄・名護キャンプ第1クールを終えた。これまではメディアサービスに撤してきたが、予想外の「総括会見なし」で終わらせ、詰めかけた報道陣は肩すかしとなった。
この日はあいにくの雨と、タレントで陸上十種競技の元日本王者・武井壮の臨時指導が行われたため、国頭村の2軍キャンプで指揮。最初の節目に各テレビ局を始め、多くの報道陣が恒例の総括コメントを求めようとごった返したのだが、本人は「那覇に遊びに行ってきます!」と謎のひと言を残してサイナラ…。
各テレビ局もさぞやガッカリ…かと思えば「新庄監督らしくて、これはこれで面白い」と逆に好評。何をやっても上手くいく、さすがはビッグボスだ。
「新庄イズム」も次第にチームに浸透しつつある。キャンプ初日に国頭村で〝初指導〟した新庄監督が「練習のための練習をしている。練習を試合のようにやってほしい」と苦言を呈したことにナインは即反応した。
ドラフト6位の長谷川威展投手(22=金沢学院大)がブルペンで投球していると、新庄監督が打席に入り〝対峙〟。「ビッグボスが『常に実戦を意識して』と言っておられたので、〝(この時も)打ちに来ている!〟と思い込みながら、真っ向勝負して投げました。結果は四球だと思います」と力説したのはその意識の表れだろう。 (岩崎正範)