日経平均の1月5日高値は2万9388・16円だが、同27日に一時2万6044・52円まで下落した。下落幅は3343・64円に達した。これが目先の底値になり、2月2日には一時2万7564・62円まで上昇した。上昇幅は1520・10円と、下落幅の45・46%を戻した。ほぼ半値戻しを達成したことで、戻り一服感が強まっている。
きっかけは、2日の米株式市場の時間外取引で、2021年10~12月期決算を発表したメタプラットフォームズ(旧フェイスブック)が20%超急落したことだった。運用戦略としては、日米共に不安定な相場が続くことを覚悟した上で、信用買い残が積み上がり、信用需給の悪い銘柄は避けるべきだ。
まず新日本科学(2395)は同日、「22年3月期通期連結業績予想及び通期配当予想の修正に関するお知らせ」を発表した。これが注目ポイント。
同社の主力事業である前臨床事業は、コロナ禍による医薬品開発の外部委託トレンドの加速化に加えて、抗体医薬や核酸医薬など新たな創薬モダリティの研究開発において世界的に活発な競争が継続していること等による好調な受注を背景に、想定を上回り推移している。
同社の強みである大型実験動物試験の需要が依然拡大傾向にあることから試験室の高稼働が続いており、既存顧客からの受託増のみならず国内外の新規顧客の獲得も順調に推移している。