将棋の羽生善治九段(51)は4日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第80期名人戦A級順位戦8回戦で永瀬拓矢王座(29)に敗れ、通算成績2勝6敗で最上位のA級から初の陥落が決まった。トップ棋士の証しとされるA級在籍は、名人在位9期を含む29期連続で途絶えた。
日本将棋連盟によると、A級29期連続は中原誠16世名人(74)と並ぶ歴代4位の記録だった。1位は故大山康晴15世名人の44期連続。A級は10人が総当たりで名人挑戦権を争い、下位の2人がB級1組へ降級する。今期の羽生九段は開幕局で勝利したが、その後は4連敗を喫するなど精彩を欠いた。