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健康意識の高まりを背景に、現代版の断食「ファスティング」に挑戦する人が増えている。「ぐっすり眠れるようになった」「肌がきれいになった」。医学的な根拠は不明ながら、繰り返すことで一定の効果が生まれるとの意見も。新型コロナウイルス下で在宅時間が増えたことや、仲間と情報交換し合いながら取り組める会員制交流サイト(SNS)の普及も、ブームを後押ししているようだ。
横浜市の会社役員、塩谷知之さん(61)は15年ほど前から年末年始を静岡県伊東市の「アイウェルネス伊豆高原」で過ごすのが定番となっている。
閑静な別荘地に立ち、露天風呂や酸素カプセルを完備。1週間の滞在中、最初の3日は固形物を口にせず、後半はおかゆなどの回復食を取る。体重が5キロ減ることもあるといい、「胃腸への負担がなくなり、体がほどける感じがする」と話す。
名古屋市の事務員、山田貴子さん(39)は、長女を出産した約5年前から徐々に体重が増加。コロナ禍の自粛生活で運動の機会も減り、体重は〝自己最高〟の61・7キロに達した。肥満対策のサプリメントを飲んでも効果はなく、偶然インターネットサイトで目にしたファスティングを始めた。