近所で柿の葉寿司を買ってきた。
これはかなり前に、新幹線に乗るとき、一度だけ買ったことがある。その時は、食べ始めてから、ちょっと後悔した。
読んで字のごとく、握り寿司が一個一個柿の葉に包まれた、柿の葉寿司。
本体を包む柿の葉っぱは、硬くて渋くて食べれたものではない。食べるためには、まずその柿の葉を開かねばならない。
すると、この剝いて開いた柿の一枚葉が、意外に厚くて大きくて、存在感がある。
1個目はまだいいが、2個、3個と食べ進むうちに、狭い新幹線の座席テーブルが、使用済み柿の葉でみるみる埋まっていく。重ねても柿の葉は厚くて波打っていて、きれいに重ならない。落ちそうだし、邪魔。
しかもその時、新幹線の3人がけの席の真ん中だったのである。両サイドは知らない人だ。なんでこんな席なのに柿の葉寿司なんてメンドクセーもん買ったんだ俺!と後悔した時は遅い。しかも缶ビールまで開けちゃっている。開いた柿の葉を、箱の下に敷いてみたが、葉が厚くて凸凹になって、テーブルから箱が落ちそうだ。仕方なく、食べてない寿司の下に、敷いていくように重ねていったが、なんとも見た目悪い。いっそ葉っぱをちぎるか。細かくするか。