北京冬季五輪は4日に開会式を迎え、いよいよ本格的に競技が始まっています。
開会式は良くも悪くも注目を集める内容でしたが、現場で見届けた関係者や招待客にとって最もつらかったのは、やはり寒さでしょう。冬季五輪開会式が寒さとの戦いになることは毎度のことで、経験豊富な周囲の記者からは徹底的な防寒着で挑むよう助言されましたが、それでも予想以上でした。
この日の北京は、記者の天気アプリでは氷点下6度を記録。実は、会場の国家体育場(通称「鳥の巣」)に到着して間もない午後5時ごろはそれほど寒くはなく、「これなら思ったより凍える心配もないか」と高をくくっていました。しかし、式典が始まり1時間が経過するころには全身が冷え込み、手を握る動きすらぎこちない状況に。
参加者には、防寒具として手袋や毛布も配布されます。単なる記念品というよりは、比較的機能性も高いグッズで心強かったのですが、本格的に冷え込んでくると流石に太刀打ちできません。会場内には暖房のきいた作業スペースも存在するのですが、ここまで来たからには室内でモニターを眺めるのはもったいない。ときたまトイレに向かいがてら通過する室内で最低限の暖をとりつつ、なんとか式典を乗り切りました。