1月28日は日経平均株価が急反発し、投資家もホッと一息つけたようだ。個別銘柄では、フォトブックや空中ディスプレーを手掛けるアスカネット(2438)の株価が急上昇し、ネット上で話題になっている。
材料は、同社の空中ディスプレー技術を活用した新型レジの実証実験を、セブン―イレブンの店舗で行うと発表したこと。空中の映像をタッチパネルのように操作できるという。この近未来的なニュースを見て、株系掲示板には「スーパーとかどこにでも広がりそう」「次は銀行のATMだ」など、トレーダーたちの妄想が押し寄せている。ハリウッド映画のような世界が、近い将来現実に見られるのだろうか。
27日は、遺伝子解析事業を展開するプレシジョン・システム・サイエンス(7707)の株価がストップ高となった。「東京都PCR等検査無料化事業者」の登録を申請したことが材料視されたようだ。この手の材料はあまり長続きしない印象だが、ネット上には連続ストップ高を期待する書き込みが多く見受けられる。喜ばしいことではないが、感染者の急増が続けば、しばらく相場が続くかもしれない。 (新井奈央)
【2022年2月1日発行紙面より】