日本の解き方

コロナ規制を緩和する欧米と対策を国際比較しない日本の不合理 ブースター接種の遅れも一因か2/2ページ

国際比較は客観的な研究の第一歩であるので、これを否定したら先に進めない。日本のマスコミなどの中には、コロナを必要以上にあおりたい勢力が多いのではないかと邪推してしまいそうだった。

欧米のコロナ対策では、行動規制を含めてワクチン接種の有無が重要だ。つまり、ワクチン接種者には規制をかけないなどの措置をとり、できるだけ社会を回していく。医療体制にコロナ対応で過度な負担をかけないで他の要因の患者を救うという考え方がある。

一方、菅義偉政権ではワクチン接種は驚異的なスピードだったが、岸田文雄政権ではうまくできていないことも、欧米との差の一つの要因だろう。岸田政権では厚生労働相とワクチン担当相を交代させたので、政権発足直後のスタートダッシュができず、ブースター接種は先進国最低レベルで、菅政権とはかなり見劣りする。

ブースター接種がうまくいかないので、ワクチン接種者を使い、社会を回す仕組みが機能しない。その典型例が、ワクチンパスポートを一時中断せざるをえなくなったことだ。

そのほかの要因はちょっと考えにくい。2020年からの累積超過死亡(例年より死者が増したか)をみると、他の先進国が3~15%増なのに日本はほぼゼロと突出して良い成績だ。

しかし、日本の死者がいくら少なかったとして、新型コロナだけを過剰に恐れることに合理的な説明はできず、日本の国民性なのかもしれない。

それで社会がうまく回らない可能性もあると言わざるを得ない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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