昭和のことば

国民的ソングの原型か フォーリーブスの「地球はひとつ」(昭和46年)1/1ページ

SMAPの『世界に一つだけの花』は平成を代表する国民的ソングとなった。もしかすると、その原型、あるいは端緒となったのがこの歌なのかもしれない。

『地球はひとつ』の発売は昭和46(1971)年。当時まだ珍しかった男性のアイドルグループ、フォーリーブスが「僕から逃げたってだめだよ、だって地球はまあるいんだもん」とやった。『世界に~』のような個性尊重の時代背景ではなく、世界平和を願う(地球がひとつになる)「愛こそすべて」的なメッセージを背景に生まれたといえば大げさだろうか。

国民的ソングとまではいかないまでも、この歌も大ヒット。後のNHK紅白歌合戦でもたびたび披露された。

この年の主な事件は、「第一勧業銀行発足、預金高全国1位へ」「天皇・皇后両陛下、初めての広島原爆慰霊碑参拝」「大相撲、横綱大鵬引退」「群馬県連続女性誘拐殺人事件容疑者・大久保清逮捕」「雑誌『ノンノ』創刊、アンノン族の語が生まれる」「沖縄返還協定調印」「環境庁発足」「全日空機、雫石上空で自衛隊機と衝突」「1ドル=308円の新レート実施」「新宿の派出所裏でクリスマスツリーに仕掛けた爆弾が爆発」「警視庁、極左暴力取締本部発足」など。

また、巷では、中山律子ら女子プロボウラーが空前の人気を博していた。

「地球はひとつ」ということばは、いまの時代にはあまりにもざっくりとしたものに聞こえる。逆に言えば、国家や思想の分裂がまだそれほどでもない時代の、牧歌的で本質的な「最後の希望」のことばだったのかもしれない。 =敬称略 (中丸謙一朗)

〈昭和46(1971)年の流行歌〉 「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)「わたしの城下町」(小柳ルミ子)「出発(たびだち)の歌」(上條恒彦と六文銭)

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