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阪神の宜野座キャンプで3年目の左腕、及川雅貴投手(20)が評価を高めている。視察した球団ОBは「若手のなかで一番の注目株。順調にいけば先発ローテの6人枠に入る」とイチ押ししている。
知名度は低いが、昨年5月に1軍デビューを果たすと中継ぎ専門で実績を積み重ねた。39試合登板、2勝3敗、防御率3.63。長身のしなやかなフォームから繰り出す152キロのストレートと鋭いスライダーが持ち味で、「いずれは先発要員の器」と首脳陣の見解は一致していた。
矢野監督がキャンプ第一クールの「投のMVP」に及川を選んだ。背景にも熱い期待がこもる。通常なら左腕の先発要員は高橋、伊藤将の順だが、高橋がオフに左ヒジのクリーニング手術を受けたため、及川に目が向くのは当然だろう。指揮官は先発を自覚して投げ込みを続ける姿勢をMVP選出の理由の一つにあげた。