国防を考える

自衛隊員にワクチン優先接種を クラスター発生なら災害派遣や防衛出動困難に トンガでは輸送物資搬入が一時停止1/2ページ

トンガのファアモツ国際空港で、空自のC130輸送機から支援物資が降ろされる様子(防衛省統合幕僚監部提供、共同)
トンガのファアモツ国際空港で、空自のC130輸送機から支援物資が降ろされる様子(防衛省統合幕僚監部提供、共同)

航空自衛隊のC130輸送機2機が、飲料水などの支援物資を搭載して、大規模噴火と津波があったトンガへ向かった。派遣隊員に、新型コロナ感染が確認された。トンガ政府は「ゼロコロナ政策」を実施しており、陽性発覚のため輸送物資搬入が一時停止となった。1月29日に再開したが、せっかくの支援に影を落とす形となった。

自衛隊の一般隊員に対し、ワクチンの「3回目接種」の優先枠を用意する議論すらない。自衛隊は「自由で開かれたインド太平洋」を守り維持するため、関係諸国とともに訓練や演習を頻繁に行っている。災害支援や平和維持活動に向かうこともある。日本を取り巻く厳しい情勢に諸外国との連携なしに国は守れない。訓練や演習、情報交換や連絡員派遣でも自衛隊員の感染予防体制は課題となる。

昨年5月には、米モデルナ製ワクチンの治験枠が、海外勤務や災害派遣対応の約1万人の自衛隊員にあった。自衛隊の医療スタッフや衛生隊員、救難パイロットなどには優先接種枠が今回もあるが、一般隊員にはない。

自衛隊内で大規模クラスターが発生すれば、災害派遣や防衛出動が困難になる。なぜ、全自衛隊員が優先接種対象とならないのだろうか。

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