寅年が明けて2カ月ですが、プロ野球が2リーグに分裂したのは72年前の寅年でした。今回は過去6回の寅年の傾向を調べてみました。
パ・リーグはロッテが1950年に前身の毎日時代に初代王者となり、74年には金田正一監督の元で2度目の優勝をして、ともに日本一に。さらに2010年にはリーグ3位からクライマックスシリーズ、日本シリーズを勝ち抜き、下克上で日本一と好結果を残しています。ここ2年は連続2位と悔しい思いをしているだけに、今年こそ頂点に立てるかどうか。
昭和の終わりから平成にかけて、パの天下を獲った西武も86年と98年の2回優勝。86年広島との日本シリーズ「第8戦」では秋山幸二がバック宙ホームインを決めました。BIGBOSS率いる日本ハムは、東映時代の62年に球団初優勝と日本一を決めた縁起のいい干支です。
一方、セ・リーグでは中日が抜群の強さを誇っています。74年には、V9を達成していた巨人の優勝を阻止。落合政権の元、2010年には阪神、巨人と三つどもえの優勝争いを制しました。しかも寅年のBクラスは86年(5位)の1回だけ。88年、99年、2011年と〝ゾロ目優勝〟の心強いデータもあります。立浪和義新監督に期待大です。
対照的に寅年にふるわないのが巨人。2リーグ以降の72年間で38回も優勝していますが、なんと寅年の優勝はゼロ。この間の平均順位が1.9位のチームにとって、信じられない結果です。
寅年にトラ=阪神はどうか? 62年の寅年に、2リーグ制後初となる優勝を決めています。ただしそれ以降は4、3、6、2位と沈黙していますが、久々に牙をむくかどうか。10日から沖縄キャンプ取材に行ってきます! (フリーアナウンサー・松本秀夫)