
ソフトバンクグループ傘下の「Zホールディングス(HD)」が食料品や日用品を最短15分で配達する事業を始める。
傘下の料理宅配大手「出前館」の配送網を活用し、これまた傘下の通販会社「アスクル」が取り扱う約1500種の商品を販売する。昨年7月から都内の一部地域で実証実験をしていた。2022年度中に東京23区全域で利用できるようにする。
ZHDでは「『いますぐほしい』という需要は大きく、ほかの電子商取引(EC)と比べても定着力の高いサービス」と説明している。
ZHDのクイックコマース(即配サービス)の本格展開は、韓国で爆発的に伸びている「クーパン」を意識したものだと思う。
クーパンは10年設立の韓国最大のネット通販企業。約1700万人の顧客を抱え、日用品や化粧品、家具、家電、食品など数百万点の商品を数時間以内に配達するサービス「ロケット便」を提供。昨年6月には日本に進出し、日用品や野菜・肉・卵などの生鮮食料品を20分以内に届けるサービスを行っている。