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陸上自衛隊「水陸機動団」 主たる戦術は海から上陸して敵の侵攻阻止、島嶼部守るため長崎・大村から始動2/2ページ

防衛省側は熟慮の結果、大村市を選んだ。

同市には、もともと竹松駐屯地がある。中核となっていたのが、第7高射特科群という敵航空機やミサイルと戦う部隊だ。19年に、沖縄県に宮古島駐屯地が開庁したのを機に、同駐屯地へと司令部ごと約200人が移駐することになった。

その抜けた穴に、第3水陸機動連隊を駐屯させる。人員は約660人。家族を合わせると約1200人。大村市は、一気に人口が増え、さらなる税収が望めることになる。

防衛省側にも、これ以上ないメリットがあった。竹松駐屯地の隣には海上自衛隊の護衛艦に搭載するヘリ部隊などが駐留する大村航空基地がある。水陸機動団を離島地域へと運ぶ役割を担うのが海自輸送艦やヘリ、そしてオスプレイとなる。大村基地ならば、オスプレイの発着が問題なく行えるので、新部隊が機動展開するうえで、重要な足掛かりとなる。

さらに対岸にある長崎空港は、3キロの滑走路を有しており、航空自衛隊の各種輸送機が降りることができる。この空港が使えれば、人員や装備だけでなく、車両などを遠隔地へと運ぶことも可能だ。

新部隊整備計画は、早速今年4月から始動する。約1年をかけ、屋台骨を構築していく。

■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力―各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子―リクメン』(コスミック出版)など。

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