米ホワイトハウスは11日、バイデン大統領が駐韓国大使にフィリップ・ゴールドバーグ氏を指名すると発表した。同氏は2009~10年に国務省の対北朝鮮制裁担当を務め、現在は駐コロンビア大使。就任には上院の承認が必要となる。
バイデン政権は「調整の取れた現実的なアプローチ」を掲げ、北朝鮮に無条件での対話を呼び掛けているが、北朝鮮側は応じずミサイル発射を活発化させている。就任すれば、3月の大統領選を経て5月に発足する韓国の新政権と非核化実現に向けて対北朝鮮政策をすり合わせていくことが課題となる。
ゴールドバーグ氏はフィリピン大使やボリビア大使などを歴任。駐韓国米大使は、米太平洋軍(現インド太平洋軍)の司令官などを務めたハリス氏が昨年1月に離任後、空席が続いている。 (共同)