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北京冬季五輪の開催に先立ち、一部の参加者が不安を覚えていたのがタバコです。北京市では2015年に屋内での喫煙を全面的に禁止する世界的にも厳しい条例が施行されていて、特に今回は、東京大会に続き新型コロナ対策として「バブル」という異例のシステムも導入されています。滞在期間中は喫煙できる機会がないのではないかという憶測もありました。
実際にバブル内に入ると、まったく喫煙できる環境はないという懸念は払拭されました。たしかに屋内に喫煙できるスペースはないのですが、各会場やホテル、記者や関係者の拠点となるメディアセンター(MMC)などには屋外に喫煙スペースが設置されており、喫煙に不自由を感じることはない仕組みになっていました。
一方で、一部の会場ではライターは危険物として持ち込みを禁じられている側面もあります。ライター禁止の会場でも喫煙所は用意されているのですが、ではどうやって吸えばいいのかというと、喫煙所にはかつてはよく乗用車に装備されていたシガーライターが設置されています。20秒間ボタンを押し続けるとライターが点火する仕組みです。
こんな充実した喫煙設備もあるのですが、ごく一部の関係者はバス停で歩きタバコをしていたりする姿も散見されます。感染対策に関係なく最低限の分煙は徹底してもらいたいところです。 (五輪取材班・内藤怜央)