これに慌てたのか、JOCは約6時間半後の午後4時55分に、再びリリースを配布。「2月14日に実施する羽生結弦選手の記者会見ですが、本会見はメディア各社からの個別取材申請が多く、個別に対応することが困難なため記者会見形式で実施するものとなり、羽生選手からの発表会見ではございません。憶測による報道はくれぐれもお控えいただきますようお願いいたします」と異例のお達しを流した。
テレビ各局は、メダリストを早朝番組から引っ張りだし取材攻勢。もちろん羽生にも、あの手この手を使い、取材依頼が届いているという。そこでJOCが考えたのが、記者会見形式で羽生の姿と肉声を世界中のファンに伝えることだった。
会見は約400人が収容できる一番広い会場のメインプレスカンファレンスルームを使用。TBSは13日夜に早くも「羽生結弦 記者会見」と題したインターネットでの生配信を準備し、各局も追随することになりそうだ。
羽生は今後について、10日のフリー終了後に「もうちょっと時間をください。ちょっと考えたいです。それくらい今回、やり切りました」と言い残し、会場を後にしている。
進退に関わる会見を開くのであれば、日本に帰国後に、長年支援を受けたスポンサーに配慮し、スポンサーボードを背にして行うのが礼儀。また、今回会見時間は30分と設定されているが、引退や休養発表ならばもう少し長くなるだろう。