オミクロン株へのこれまでの政府の対応を見ていると、過去のフレームをもとに、何となく無難な落としどころを探しながら作戦を決めているような気がするんだ。
昨年、航空会社に日本着の国際線の新規予約停止要請が出たんだけど、後になって撤回されてしまった。外国で働く日本人の帰国需要のためだ。でも結局、帰国した人たちと一緒に、オミクロン株も入ってきてしまった。厳しい水際対策をとらずに落としどころを探った結果なんだ。帰国させない代わりに、現地での生活を支援するというプランもあってよかったと思うんだけどね。
ボクとしては、岸田文雄首相には強い姿勢を見せてほしいと考えている。もちろん、みんなの声を聞きながら決断していくのも大事だが、無難な落としどころを探るばかりでは、リーダーとしての言葉が空虚なものになってしまうよ。
欧州ではコロナに対する規制を撤廃する方針を打ち出す国も増えてきている。重症者数や死亡者数を注意しながら見ておく必要はあるだろうけど、なるべくスピーディーに3回目のワクチン接種を進めながら、日本社会を日常に戻していく道筋をつけてほしいね。