
北京冬季五輪フィギュアスケート女子でロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)はドーピング違反があったものの、15日のショートプログラム(SP)出場が認められる灰色決着となった。
国際オリンピック委員会(IOC)や世界反ドーピング機関(WADA)が、資格停止処分を解除したロシア反ドーピング機関(RUSADA)の決定を不服として提訴したが、14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が却下。五輪出場継続を認めたロシア反ドーピング機関の判断は妥当との裁定を発表した。
3人の仲裁人による裁定は、WADAの規定で16歳未満は処分の軽減など柔軟に対応する「要保護者」である点など「例外的な状況」を考慮したとした。
ワリエワは裁定から約30分後、会場の首都体育館近くのリンクで40分間の練習。コーチと談笑する場面もあったが、報道陣の問い掛けには無言だった。